湾岸急行電鉄 車両図鑑


1000形

1996年登場


イントロダクション

1996年8月12日に誕生した1000形電車は、

老朽化した3000形の置換えを目的に登場した通勤型車両。

軽量ステンレス合金製の車体は9000形から引き継がれたが外板のビートが少なくなり、

前面形状も大きく変わっている。

 


概要

6両編成と4両編成の1000番台と8両固定の1050番台、10両固定の1080番台に大別される。

制御方式はVVVFインバータで、湾急においてはじめてシングルアーム式のパンタグラフを採用している。

 前面形状はそれまで中央にあった扉を助士側に移動させて運転台スペースを大きくとった。

これは大抵の場合通勤電車は分割・併合運用がないか、

あったとしても輸送力調整のための増解結にとどまっているため、

 必ずしも貫通路で繋ぐ必要はないであろうと判断されたためである。

 

台車は湾急では初となるボルスタレス台車だが、

軸箱支持は8000・9000形で実績のあるシュリーレン式を採用しており、

他の私鉄ではあまり見られない独特の形態となっている。

 

なお形式略号表記の一部においてe、wというアルファベットが見受けられるが

(例:Tec、Twcなど)、これは上下方向を示すものであり、路線全体が東西に長い故に

「西(West…下り方向)」と「東(East)…上り方向」で判別する方式としたため。


各形式紹介

クハ1000型(Twc)…下り(小田原・葉山・七沢温泉)方制御付随客車。

クハ1000型(Tec)…上り(新橋)方制御付随客車。

デハ1000型(M2)…後述のM1車とユニットを組む中間電動客車。SIV・コンプレッサーを有する。

デハ1000型(M1)…前述のM2車とユニットを組む中間電動客車。シングルアーム式パンタグラフを2基装備。

        主制御器(1C8M)を有し自車とM2車を総括制御する。

サハ1000型(T)…中間付随車。6・8・10両編成のみに組み込まれる。

デハ1000型(M3)…1M方式の中間電動客車。6・10両編成にのみ組み込まれる。

シングルアーム式パンタグラフを2基装備。


付番法則

3000形より踏襲された方法であるが、下り側より1100、1200…と形式車号を付番していく。

1000形の場合も従来車同様、4両編成については付属編成という考え方であり、

この関係で6両編成には1100〜1600、4両編成には1700〜1000、と番号が付けられている。

 

また8両固定編成では50番台、10両固定編成では80番台が与えられ、

前者は1150〜1850、後者は1180〜1080と言う番号が付けられている。


主要諸元表

軌間 1067mm
電気方式 直流1500V・架空電車線方式
最高運転速度 120km/h
寸法 車体全長19500mm、車体幅2870mm、屋根高さ3650mm、

パンタ折り畳み高さ4120mm、台車中心間距離13800mm

自重 (Twc)29.6t、(Tec)29.4t、(M1)33.2t、(M2)31.7t、(M3)33.0t、(T)28.4t
台車形式 (M)TW-1000M、(T)TW-1000T

(ボルスタレス/シュリーレン式、軸距2100mm)

主電動機形式 MW-96形式(170kW)、三相交流誘導電動機
歯数比 1:6.07
主回路方式 VVVFインバータ制御(IGBT)
制動方式 回生併用・電気指令式

(T車遅れ込め制御)

補助電源 静止形インバータ(SIV・195kVA)
空調装置 屋上搭載・冷房58.1kW
車体構造 軽量ステンレス鋼(SUS)

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