湾岸急行電鉄 車両図鑑


6000形・6050形

1967年登場・1987年に車体更新のうえ6050形に形式変更


イントロダクション

1967年10月4日に誕生した6000形電車は、5000系をベースにした急行型車両で、

それまで運用に就いていた旧性能車800形を置き換えるべく登場した。

また6050形は、6000形の車体更新によって生まれた形式であり、

現在も急行運用のほか湘南地区(新茅ヶ崎〜小田原間)では普通電車としても活躍する。

このページでは、改造前の6000形も含めて紹介させていただく。

 


概要

前面形状は5000形とほぼ同一の形態だが、運転台高さを50mm嵩上げしたために

前面窓の天地寸法が小さくなり僅かながらも印象が変わっている。

車内設備は片引き2扉とし、座席配置は出入台付近をロングシート、

扉間ボックスシートのセミクロスシートとした。

1968年登場の増備車からは乗降時の混雑緩和策として側扉に両開きドアを採用。

分割・併合を考慮しMc-M'cの2両編成で登場し、24編成48両が在籍した。

 

1980年代には鉄道車両への冷房装置の搭載が標準となっており、

6000形にも冷房を装備する計画が浮上していた。

しかしこの頃になると沿線は宅地化が進み、それに伴い沿線人口も急増した。

「ラッシュ時に2扉では不便」「通勤にも耐えうる急行を」との観点から3扉車体を新造、

2両編成を4両編成とし6050形と形式を変更した。

MM'ユニット方式は種車のものを踏襲したため4両全てが電動車形式となる。

6050形の車内設備は車端部をロングシート、扉間を転換クロスシートとしたセミクロスシートで、

特別料金不要・転換クロスシートの鉄道車両としては当時関東では珍しい存在であった。

 

現在12編成48両が在籍、急行運用のほか一部ローカル運用で活躍している。

なお、書類上は改造扱いとなっているため6000形は廃車とはなっていない。


各形式紹介

デハ6050型(M'c)…下り(小田原・葉山・七沢温泉)方制御電動客車。MG・コンプレッサーを有する。

デハ6050型(M)…前述のM'c車とユニットを組む中間電動客車。下枠交差式パンタグラフを2基装備。主制御器(1C8M)を有し自車とM'c車を総括制御する。

デハ6050型(M')…後述のMc車とユニットを組む中間電動客車。MG・コンプレッサーを有する。

デハ6050型(Mc)…上り(新橋)方制御電動客車。下枠交差式パンタグラフを2基装備。主制御器(1C8M)を有する。下り海側にトイレを設置。

※6000形(改造前)

デハ6000型(M'c)…下り(小田原・葉山・七沢温泉)方制御電動客車。MG・コンプレッサーを有する。

デハ6000型(Mc)…上り(新橋)方制御電動客車。下り側に菱形パンタグラフを1基装備。主制御器(1C8M)を有する。下り海側にトイレを設置。


付番法則

3000形より踏襲された方法であるが、下り側より6100、6200と形式車号を付番していく。

これは6050形でも継承され6150〜6450の番号が割り振られている。

なお、空き番号を利用して6500形、6080形が登場しているが性能的には6000形とは別物である。


主要諸元表(6050形のものを掲載)

軌間 1067mm
電気方式 直流1500V・架空電車線方式
最高運転速度 120km/h
寸法 車体全長19500mm、車体幅2900mm、屋根高さ3650mm、

パンタ折り畳み高さ4120mm、台車中心間距離13800mm

自重 (M'c)39.6t、(Mc)40.4t、(M')39.0t、(M)39.8t
台車形式 TW-4M

(車体直結ボルスタ付き・ダイアフラム空気ばね/ペデスタルステー式、軸距2100mm)

主電動機形式 MW-67E形式(130kW)、直流直巻電動機
歯数比 1:5.31
主回路方式 電動カム軸式抵抗バーニア制御、弱め界磁制御
制動方式 電磁直通ブレーキ
補助電源 電動発電機(MG)
空調装置 屋上搭載・冷房11.6kW×4
車体構造 普通鋼

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