湾岸急行電鉄 車両図鑑


8000形/9000形

8000形:1985年登場

9000形:1989年登場


イントロダクション

軽量ステンレス合金を採用した通勤電車。

1980年代になると国鉄および私鉄各社では省エネ電車の開発に力を入れていたが、

湾急もまた例外ではなかった。

その波を受けて1985年4月15日に登場したのが8000形で、

軽量ステンレス合金と界磁チョッパ制御を採用し、湾急初の省エネルギー電車として登場した。

また1989年6月8日には初のVVVF車となる9000形が登場している。

 


概要

どちらも6両編成と4両編成が存在。

8000形は軽量ステンレス車体をもつ界磁チョッパ制御の車両で、

車体重量は7000形に比べ平均2.6tも軽量化された。

この頃になるとステンレス車体の価格も下がり大量生産が可能となったため、

8000形は6連10本、4連14本の計116両が投入され現在に至っている。

また9000形は8000形とほぼ同一の車体を持ちながらVVVFインバータ制御を採用した車両であり、

6連15本、4連10本の計130両が投入された。

 

台車は軸箱支持がシュリーレン式となり、さらなる乗り心地の改善が図られた。

また、広幅貫通路を廃止。これによって走行中に発生していた客室内突風の問題が解消され、

利用客から高い評価を得ることとなった。

9000形では車端部に4人掛けのボックスシートを配置している。


各形式紹介

(8000形)

クハ8000型(T'c)…下り(小田原・葉山・七沢温泉)方制御付随客車。

クハ8000型(Tc)…上り(新橋)方制御付随客車。

デハ8000型(M')…後述のM車とユニットを組む中間電動客車。SIV・コンプレッサーを有する。

デハ8000型(M)…前述のM'車とユニットを組む中間電動客車。下枠交差形パンタグラフを2基装備。

        主制御器(1C8M)を有し自車とM'車を総括制御する。

 

(9000形)

クハ9000型(T'c)…下り(小田原・葉山・七沢温泉)方制御付随客車。

クハ9000型(Tc)…上り(新橋)方制御付随客車。

デハ9000型(M2)…後述のM1車とユニットを組む中間電動客車。SIV・コンプレッサーを有する。

デハ9000型(M1)…前述のM2車とユニットを組む中間電動客車。下枠交差形パンタグラフを2基装備。

        主制御器(1C8M)を有し自車とM2車を総括制御する。

デハ9000型(M3)…1M方式の中間電動客車。下枠交差形パンタグラフを2基装備。

        6両編成のみに組み込まれ、主制御器(1C4M)を有する。

サハ9000形(T)…6両編成のみに組み込まれる中間付随客車。


付番法則

3000形より踏襲された方法であるが、下り側より5100、5200…と形式車号を付番していく。

8000/9000形には6両と4両が存在するが、4両編成については付属編成という考え方であり、

この関係で6両編成には8100〜8600(9100〜9600)、4両編成には8700〜8000(9700〜9000)、と番号が付けられている。


主要諸元表

(8000形)

軌間 1067mm
電気方式 直流1500V・架空電車線方式
最高運転速度 110km/h
寸法 車体全長19500mm、車体幅2870mm、屋根高さ3650mm、

パンタ折り畳み高さ4120mm、台車中心間距離13800mm

自重 (T'c)34.0t、(Tc)35.5t、(M')37.1t、(M)37.4t
台車形式 (M)TW-8000M、(T)TW-8000T

(車体直結ボルスタ付き・ダイアフラム空気ばね/シュリーレン式、軸距2100mm)

主電動機形式 MW-85形式(135kW)、直流複巻電動機
歯数比 1:5.74
主回路方式 界磁チョッパ制御
制動方式 回生併用・電気指令式
補助電源 静止形インバータ(SIV・160kVA)
空調装置 屋上搭載・冷房46.5kW
車体構造 軽量ステンレス鋼(SUS):前頭部FRP

(9000形)

軌間 1067mm
電気方式 直流1500V・架空電車線方式
最高運転速度 110km/h
寸法 車体全長19500mm、車体幅2870mm、屋根高さ3650mm、

パンタ折り畳み高さ4120mm、台車中心間距離13800mm

自重 (T'c)34.2t、(Tc)34.0t、(M1)37.8t、(M2)37.3t、(M3)37.7t、(T)33.9t
台車形式 (M)TW-9000M、(T)TW-9000T

(車体直結ボルスタ付き・ダイアフラム空気ばね/シュリーレン式、軸距2100mm)

主電動機形式 MW-89形式(155kW)、三相交流誘導電動機
歯数比 1:6.31
主回路方式 VVVFインバータ制御(GTO)
制動方式 回生併用・電気指令式

(T車遅れ込め制御)

補助電源 静止形インバータ(SIV・160kVA)
空調装置 屋上搭載・冷房46.5kW
車体構造 軽量ステンレス鋼(SUS):前頭部FRP

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