甲武電鉄11000系特急電車

国鉄電車特急「あずさ」のライバル

1966年登場、10000系に続く特急専用車輌。

国鉄が中央線に登場させた本格的な電車特急「あずさ」に対抗するために作られた車両である。

10000系の増備といった位置付けの11000系ではあるものの、

各部分の設計は大きく見直されている。

台車は2000系で試用したところ好評であった空気バネ台車に、

前面部分は押し出しが強くより特急らしい造形に、座席は初の回転式リクライニングシート装備とした。

この電車の登場によって日中の特急運用はすべて専用車輌で賄えるようになり、あわせて座席定員制(指定席ではない)の準特急は急行に格下げされ消滅した。

前面には真鍮製の社紋が取り付けられ、良いアクセントとなっていた。

編成は新甲府方面から1号車〜6号車で、編成中央の4号車は10000系に引き続いてのパノラマドームカーである。

駆動方式は10000系でも実績のあるWN駆動、ブレーキ装置は特急型では初となる回生・発電併用ブレーキとなった。

しかしながら、老朽化によって15000系に置換えられ2002年に引退している。

モハ11004号とモハ11104号が多摩平工場で静態保存中。

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