甲武電鉄2000系通勤型電車
初の大型高性能通勤車輌
WN駆動の高性能通勤型電車としては初の大型車で、1964年に登場。
車体の大きさは630系以来の20m・4扉となり、このスタイルは以後の甲武電鉄の通勤型電車の標準形となった。
車輌幅が2820mmと広いため、裾を若干絞ったスタイルが特徴で、
前部標識灯を左右に1灯ずつ振り分けた顔立ちは、関東よりはむしろ関西で多く見られた顔といえそうだ。
システム面で言えば、界磁調整器と回生ブレーキを初めて本格的に採用しており、
甲武のWN駆動車では最大級の120kWモーターを搭載、
駅間が短く加減速を頻繁に行なう必要のある都心部から、山岳路線となる八王子以西まで、
ワイドに運用をこなすことが出来る万能選手であった。
しかしながら登場から既に30年以上が経過していることもあって3500系や7000系といった後継車輌へと置き換えられ、
つぎつぎと廃車が進行。それでも懸命に走り続けた2000系だったが、
ついに2008年5月28日をもって営業運転から撤退。
トップナンバーの2001Fが多摩平工場に保管されている。
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