甲武電鉄600系旧性能電車

国鉄からやってきたピンチヒッター

600系は1947年から、17m級国電の30・31・33・50系(のちの10系)の台枠を流用し、

自社多摩平工場で車体を新製した戦災復旧車両。

 

登場当時は、戦後の極端な物資不足で急場しのぎといった感じのひどい状態だったが、

混乱が落ち着いてくると整備のレベルも上がり、1949年度登場分ではすっかりピカピカになった。

更新時期によって形態はかなり様々で、見たまま国電の面影を残している車両があると思いきや、

とことん手を加えられて「国電臭さ」が抜けた車輌があったりと見る者の目を楽しませてくれた。

 

その後1960年代にはノーシル・ノーヘッダーの全金属製車体に更新されたため、

この電車が国電であったことを物語るのは屋上のグローブ形ベンチレーターと台車ぐらいになってしまった。

 

ちなみにもともとが国電ということもあって、電気ブレーキがついていなかったため、

勾配区間では苦労が絶えなかったそうで、改造された車輌も多いとか。

 

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