兎潟県・土井中市に突如としてやってきた白いロボット、その名もピョン丸。
引っ越してきて以来、彼は高円寺家に住み着くようになっていた。
そんなある日…。
スグル「あ…炒飯作ろうと思ったが卵がないな。ピョン丸、卵買ってきてくれ!」
ピョン丸「OK!」
ピョン丸は玄関へ向かった。
そしてドアを開けようとしたそのときである…。
突然ピョン丸の頭に手裏剣が刺さったのであった…。
かっ飛び!ピョン丸くん
〜第6話:闘え!勝利のウサギロボ(前編)〜
ピョン丸「ぐぉぉぉぉ…!頭が、頭がァァァァ…!!」
スグル「思いっきり深いところに刺さってるぞこりゃぁ…」
カズミ「ピョ、ピョン丸くん…その手裏剣は?」
スグル「実はかくかくしかじか…」
一体何処から飛んできたのか、ピョン丸がドアを開けようとしたときに突然刺さった手裏剣。
相当深いところに刺さったらしく、ピョン丸は悶え転がり苦しんでいた。
ピョン丸「ハァ…ハァ……ハァ………!し、死ぬトコダッタ……!!」
カズミ「ピョン丸くん…そんなに痛かったの?」
スグル「…ロボットも三途の川を渡りかける…と」
呑気にも、スグルはメモを取っていた。
まぁ、とりあえずピョン丸は無事だったようだが。
その時である。急に煙があたり一面に立ち込めたかと思うと、突如謎の黒い影がピョン丸めがけ突進してきたのだ!
スグル「今度は何だ!?」
???「…フッ、久しぶりだナ…兄者」
ピョン丸「…あぁーっ!!お、オマエはッ!!」
カズミ「え?ピョン丸くんの知り合い?」
ピョン丸「いや、知り合いも何もコイツ…オイラの双子の弟ダヨ」
そういや頭身もピョン丸ぐらいの大きさしかない。
それに頭から延びている2本の角…もとい耳は、まさしくウサギ型のロボットだった。
ピョン丸「オマエは…まさか!?」
スグル「わかった!ジオンの青い巨星…ランバ・ラルだなっ!!?」
???「違ウッ!」
ラン次郎「そうカ…拙者の事を知らぬものもいるのダナ。拙者はRT-202H…人呼んで『ラン次郎』と申ス」
カズミ「へぇ…忍者みたいでかっこいいね」
ピョン丸「ラン次郎は高機動タイプだからナ…ところでラン次郎、コレはないダロ!?」
ラン次郎「いや、久しぶりに兄者に会いに来たのダガ、どうも怪しい熱反応があったのでナ」
スグル「…そりゃそこで仕込んでた叉焼の鍋の火だ…」
また変な奴が来たよ、という顔でスグルは呟く。
スグル「で?結局お前は何しに来たんだ?」
ラン次郎「…ちょっと修行の地を探していたらここに辿り着いてナ…ここは周りに林もあル、修行にはもってこいダ」
スグル「…なるほど、忍者ロボねぇ。言いえて妙って感じか」
ピョン丸「…まったく、オマエらしいゼ」
カズミ「…ところでさぁ、ピョン丸くんとラン次郎くん、性能的にはどっちが上なの?」
その言葉が2体の闘志に火をつけた。
ピョン丸「アッハッハッハッハ…何言ってんダヨ、オイラの方が上に決まってんダロ?」
ラン次郎「何ィ!?」
ピョン丸「だってさぁ、オイラはオマエの兄貴。つまりはプロトタイプなんダゼ?」
ラン次郎「な、何を言うカ!機動性なら拙者の方が上ダ!!」
ピョン丸「ウルセー!だったら勝負ダィ!!」
ラン次郎「望むところダ!!」
カズミ「あっ…ちょっと待ってよ!」
スグル「カズミ…お前あいつらに何を言った?」
カズミ「いや、どっちの方が性能上なんだろうって」
口は災いのなんとやらである。
いやはや、もうちょっと責任をもって発言してもらいたいものだ。
カズミ「…なんですって!?」
……あ、あれ?もしかして聞こえてた!?
30分後…。
ピョン丸「……クッソ、何だヨ!速すぎてビームが当たらネェ!!」
ラン次郎「フッ…機動性はこちらが上だという事ダ!」
ピョン丸「狙撃戦じゃラチがあかネェ、接近戦で行くゼ!!」
そう言うなりピョン丸は、それまで持っていたビームライフルを捨て、
ビームサーベルで真正面から突撃することにした。
その時である。
TV「…臨時ニュースです。土井中温泉に謎の巨大怪獣が出現しました」
一同「……なにぃぃぃっ!?」
ピョン丸「チッ…勝負はお預けダ、あの怪獣を吹っ飛ばすゾ!!」
ラン次郎「応!!」
突如として現れた巨大怪獣!はたして土井中市の運命は!?
そして一体ピョン丸とラン次郎はこの危機をどう乗り越えるのか!?
待て!後編!!
第6話、楽しんでいただけたでしょうか。
いやぁ〜出ちゃいましたね、ライバル。カズミが余計なこと言わなきゃケンカは始まらなかったのに。
『ピョン丸』初めてのバトル展開にして、初めて「次回へ引きずる」展開。
果たして土井中市はどうなってしまうのかー!!
まぁ、ゆるゆるっとお待ちを。
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