秋…ピョン丸は生まれて初めての「祭り」に来ていた。

多くの人々が集まり、色々な店が並び、土井中市内が大きく賑わう大イベント…。

しかしそんな祭りの中で、ピョン丸はイヤな予感をキャッチしたのである…。

 

かっ飛び!ピョン丸くん

〜第11話:秋だ!祭りだ!!災難だ!?(発動編)〜

 

そのイヤな予感の源を辿ってみると…。

タツヤ「なにぃぃぃぃ!?…この薬を売り出すぅ!?」

ケイスケ「なに、この祭りに乗じて特に農業関係者に売り出せればと思うのだがな」

タツヤ「テストもしていない薬を売り出すとは…こいつ正気か!?」

ミズキ「うぅ〜ん…流石に今回はやめておいた方がいいんじゃないでしょうか…」

ケイスケ「何が起こるかわからんから面白いんじゃないか」

タツヤ・ミズキ「って、そんなこと言われても…」

 

「そうはさせんゾ!」

ふと、声が響いた。一気に空気が張り詰める。

ケイスケは思わずあたりを見回した…!

ケイスケ「だ、誰だ!!」

ラン次郎「そんないかがわしいものを売りつけさせるわけにはイカン!!」

ケイスケ「き……貴様は、まさか!?」

ラン次郎「…」

ケイスケ「…………誰だっけ?」

あまりにも脱力しすぎてラン次郎は屋台から転落した。今までの緊張感が台無しである。

ラン次郎「せ…拙者はラン次郎……ピョン丸の改良機種ダ!」

ミズキ「へぇ、ピョン丸くんにも弟がいたんだ?」

タツヤ「感心してる場合じゃないだろ!ピョン丸の弟ということはだな…」

ケイスケ「わかっているよ…三十六計逃げるにしかず!!」

ラン次郎「逃がすカ!!」

と、ラン次郎は右腕からワイヤーショットを繰り出した。

電光石火の早業で、ケイスケの右腕を押さえつける!!

ケイスケ「貴様ぁ〜、なにをする気だ!!」

ラン次郎「こんなものは貴様らにもたせておくわけにはイカン!没収してクレル!!」

ケイスケ「させるかこの…へっ、ヘックショイ!!」

突然ケイスケはくしゃみをした。その勢いで手に持っていたフエルミンXが地面に落ちてしまった!

しかもである。ビンが割れて内容液が付近で湧き出ていた温泉に流れ込んでしまったのだ。

まさか、これがとんでもない事件を引き起こすことになろうとは…。

 

一方、ピョン丸たちは…

スグル「まぁ、イヤな事件ばっかりの毎日だったから疲れてるんだろうな、きっと気のせいだろ」

ピョン丸「そうダナ、せっかくのマツリだから、オイラ思いっきり楽しんじゃうゼ!!」

イヤなことを忘れて祭りを満喫しよう、そう決めていたそのときだった。

「ギャーーーース!!」

地響きとともに声が響いた。

カズミ「な、なに?今の声は…」

スグル「パターンが何となく読める気がするが…まさか怪獣!?」

ピョン丸「とにかく、行ってミヨウ!!」

すると…

今回の怪獣図鑑:ギャドン

フエルミンXの成分と、温泉に含まれる成分が化学反応を起こした結果誕生した怪獣。

巨大な翼を持ち、マッハ3で飛行することが出来る。

性格は凶暴で、超音波レーザーを口から発射する。

ピョン丸「でででででっ、デカくねぇカ!?コイツ!!」

カズミ「なんでいつもこうなるのよぉ!?」

スグル「やっぱりな、どうりでイヤな予感がすると思ったんだよ俺は!」

慌ててばかりいてもしょうがない。今はこの怪獣をどう退治するかだ。

が、なぜかパニクっていた人は少なかった。なぜならば、今日が祭りだったからである。

客「カオスだカオスだ!」

客「祭りの華だ!!」

スグル「って、あんたら逃げろよ!」

 

スグル「とにかく、このままにしておいたら危険だな…頼むぞピョン丸!」

ピョン丸「任しトケ!!」

こうしていつものようにピョン丸が出撃しようと思ったそのとき、

「待てェィ!!」

聞き覚えのある声が響いた。

スグル「お、お前らは技術部の!!」

リュウ「高円寺!今回ばかりはお前たちだけにいいところはやれん!この怪獣を倒すべく我々は巨大ロボを用意したのだ!!」

今回のメカ図鑑:爆裂機装テンガイザー

技術部が製造した、対怪獣用戦闘ロボット。

全高19.9m、重量66.6t、出力3900kW。3人乗り。

背中のウイングユニットを使用してマッハ5で飛行することが可能。

胸の形がどっかで見たことある形だが気にしない。

カズミ「…ねぇ、これって何の小説?」

リュウ「ま、それはおいといて」

シンイチ「作るのに3ヵ月半掛かったんだぜ!コイツであんな怪獣なんか吹っ飛ばしてやる!!」

トラ「絶対大丈夫です!安心してください!!」

スグル「…なんてぇか…お前らが作ったロボだって時点で激しく不安なんだが…」

スグルの不安は的中する…。

 

リュウ「さぁ来い!怪獣めっ!この爆裂機装テンガイザーが貴様を一刀の元に切り捨ててくれる!受けろ我が必殺の…」

と、決め向上を言っている間にギャドンは超音波レーザーをテンガイザーに向け発射する!

リュウ「ぬぁっ!貴様、必殺技前のセリフ言ってるときに攻撃するな!」

シンイチ「いや、んなこといっても相手は怪獣だからなぁ…」

トラ「そうですよ?」

リュウ「えぇい、この怪獣めぇ!喰らえ必殺、テンガイブレード!!」

テンガイザーはテンガイブレードを構えたが、ギャドンは再び超音波レーザーを発射した!

リュウ「ま、まだ必殺技の構えが…」

トラ「ば、爆発しますッ!」

シンイチ「くっそぉ!まだ攻撃もしてないのにー!」

こうして、テンガイザーはギャドンの前に敗れ去った。

ありがとうテンガイザー。僕らの平和を守ろうとした勇気だけは立派だった…。

君のことは決して忘れない。さらば、僕らのテンガイザー。

 

ピョン丸「ヤレヤレ…結局オイラが行くしかないノカ…主人公はツラいゼ」

リュウ「な…何故だ、馬鹿にされているようで腹が立つ…」

スグル「一瞬で秒殺された奴が何を言う…!」

 

こうして、結局ピョン丸はギャドンと対決する羽目になってしまった!

はたしてピョン丸の運命は!?そして祭りは一体どうなってしまうのか!!

次回、秋祭り完結編!括目せよ!!


はい、というわけで。

とうとう、ピョン丸ワールドにも巨大ロボが登場しました!…一発でやられたけどね。

 

さぁてさて次回はいよいよ堂々の完結編。

最後の最後で戦う羽目になってしまったピョン丸、そのピンチにラン次郎が、そしてナツミが!

…という展開を予定しております。

コレは史上最大の敵になりそうだぞギャドン!大丈夫かピョン丸!!

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