ピョン丸たちが暮らす温泉街・土井中市。
この街の一角に、土木工事を請け負う小さな会社があった。
その名を「土井中建設」。
今回の物語は、この小さな建設会社から始まるのだった。
かっ飛び!ピョン丸くん
〜第16話:土の下には何があるの?知るか!〜
土井中市某所・工事現場
社長「というわけで、今回はここに新築の家を建てることになった。手抜きだけは絶対するなよ?…おいラウル、聞いてるか?」
ラウル「Zzzzzzz…」
社長「って寝てんじゃねえ!!」
ラウル「しぎゃ!!」
…彼等は土井中建設で働くロボットたち。赤いボディーはこの土井中建設の社長である。
そして社長にシバかれている黒いロボットはラウルだ。
のっけからこんな調子で大丈夫なんだろうか…?
バックル「…なんかもう、作業にかかっていいか?」
社長「あぁ、よろしく頼む」
バックルはパワーショベル形の作業用ロボット。
車輌モードへの変形能力があり、ロボットモードでは5mにもなる。
自分で考えて行動するロボットでは大きい部類だ。
バックル「おし!張り切っていこうぜ、ロディ!」
ロディ「りょーかいっ!」
ロディはホイールローダーに変形可能。バックルの妹である。
女の子ゆえにバックルよりは小さめだが、それでもロボットモードでは3.5mにもなるのだ。
そんな彼等がさっそく作業にとっかかったその時だった。
社長「なんだっ!?」
ラウル「一体どうなってんだ!」
バックルが地面を掘ろうとすると、そこから謎の巨大ロボットが現れたではないか!
バックル「な、なんだ…コイツは!」
今回のメカ図鑑:モグドーラ 謎のモグラ形ロボ。両腕にクローとレーザー砲を装備、頭部にすえつけられたドリルで穴を掘り前進する。 腹になにやら「2」と書いてあるが、これはもしかして? |
ラウル「野郎!なんのつもりだ!」
社長「このままでは現場がめちゃめちゃになってしまうな…どうにかしないと」
ロディ「私たちが行きます!!」
社長「ロディ!バックル!」
バックル「作業のジャマしやがって…あのモグラ野郎、ぶったたいてやる!行くぜロディ!」
ロディ「うんっ!」
バックルとロディは勢いをつけてモグドーラに突進していく。
このデカイ2人がモグドーラに突っ込んでいけば、きっと勝てる筈。
そう信じていたその瞬間…
バックル・ロディ「負けた――――――!!」
社長・ラウル「はぁ!?」
ラウル「やれやれ…戦闘経験が薄いヤツには無理か…」
社長「戦闘経験ってお前…元々オレたちは作業用だが?」
ラウル「…ダメ社長」
社長「な!?」
ラウル「オレはこの日のために秘策を持っている。今、この状況で頼りになるのは……オレだ」
社長「秘策…?」
と、バックルとロディを倒したモグドーラがラウルと社長のいる方向へと向かってきた。
ラウルは何かを取り出そうとしているようだが…。
社長「ラウル、秘策ってもしやその布キレか?」
ラウル「いや、これから出すんだ…行くぜ!」
そう言うなり、ラウルが取り出したのは意外なものであった!
ラウル「……すいません、これでどうか許してもらえませんでしょうか」
一同「ばび〜ん!!」
と、その時突然ピョン丸のキックがラウルの頭を直撃した!
ピョン丸「何やってんダ、アンタは!!」
ラウル「うお!!」
社長「な…なんだ君達は?」
スグル「今朝からやけに騒がしいと思ってみたら…そりゃ騒がしいよな、こんなロボットが暴れてるんだから」
ピョン丸「せっかく昼寝しようとしてたのにサ!」
ラウル「な、なんだよ!蹴る必要はねえだろ!」
ピョン丸「黙レ!このダメロボット!」
ラウル「言い切ったな!この出来損ないのウサチビ野郎!!」
ピョン丸「失礼だナ!オイラにはピョン丸って名前がちゃんとあるんダ!最新鋭ロボットなんダゾ!!」
ラウル「なにおぅ!」
社長「お前らケンカしてる場合か!!」
スグル「ん…?あのモグラ形ロボットのデザイン…まさかっ!!」
リュウ「いやぁ、制御装置の調整をしくじってまた暴走してしまったよHAHAHA☆」
シンイチ「巧くいけばコイツも建設作業用ロボの仲間入りだったのになぁ」
トラ「えっと…その…ごめんなさい…」
ピョン丸「オマエらの仕業カッ!!!」
リュウ「ま、待て!?話せば判るだろう!」
トラ「そ、そうだよピョン丸くん!落ち着いて落ち着いて!」
シンイチ「ちょ、ちょっとうっかりしてただけだよ、な?」
ピョン丸「そのうっかりでこんな事になってんだろーガァ!!!」
技術部一同「アッー!!」
ピョン丸のアッパーカット!またしても技術部は星になった…。
社長「ピョン丸君…だったかな」
ピョン丸「ン?」
社長「早速だが君にひとつ頼みたいことがある。あの正体不明のロボットを何とかしてくれ」
ピョン丸「OK!任せとケ!!」
ピョン丸は素早く両腕にドリルアームを装着し、モグドーラめがけ突進していく。
モグドーラは両腕からレーザーを発射しピョン丸に攻撃をかけるが、ピョン丸のほうが機動性は上だった。
そして次の瞬間である。
ピョン丸のドリルがモグドーラの胴体を貫いたのだ。
またも、ピョン丸の活躍によって土井中市の平和は守られたのである。
ピョン丸「…あー!無駄にエネルギー使っちまったゼ!帰って昼寝の続きダ…」
社長「ちょっといいかな?」
ピョン丸「?」
社長「お礼といっちゃなんだけど…これをあげよう」
社長は小さな袋をピョン丸に手渡した。
ピョン丸が袋を開けてみると…
ピョン丸「ウッヒョー!チョコレートがこんなに!!」
スグル「お、やっぱりいいことするといいことがあるなぁ」
社長「食いしん坊のピョン丸君なら余裕だろ?」
ピョン丸「ウン!」
空はいつものように青く、そして高く澄みわたっていた…。
えー、16話ですけれど…ひさびさ新キャラクターの登場となりました。
今回はガトラーとも長い付き合いであるbabitti!さんとこのキャラクターを使わして頂いております。
まぁbabitti!さんとこのキャラが出てるのはこしあん堂の二次創作作品ですから、ある意味では三次創作かも?
まぁ、アレだ、とにかく。
ラウル自重しろw
さて次回はラウルたちとナツミが出会ってしまいます。
彼等には一体どんな関係が?括目して待てよ次回!
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