駿遠急行・一般通勤車

600系

(モハ600[奇]-モハ600[偶])

(モハ620)



1961年登場。混雑の激しい静岡・浜松地区のラッシュ対策用に作られた新型車。

とはいっても、この頃はまだ旧性能車ばかりであり、

無論この600系についても吊り掛け駆動の旧車両の足回りを流用して車体のみを新造した形式である。

 

側扉は乗降時間短縮のため両開き引き戸を採用、

これはその後の3扉通勤電車の基礎を作り上げたといっても過言ではない。

車体は裾絞りのある軽快なスタイルだが、

続く新性能車両の700系ではこの裾絞りは廃止されている。

 

当初はクリームとブルーのツートンカラーだったが塗り替えられ、

それ以来ずっとアイボリーとベージュのツートンカラーで活躍していた。

一部は熊本電鉄や加越能鉄道(→のちの加越急行)などに譲渡されている。

 

満を持して登場した18mクラス通勤車。この電車が登場した当時、

「待望の新車登場!」と、鉄道ファンタジア誌が大きく煽り立てていたっけ。

1961年といっちゃぁ、まだカルダン駆動なんてのは駆け出しの技術だったし、

余ってる車両をどうにかして修復して数を揃えなきゃ、ってんで、

こいつらが急造されたってワケか。

 

まぁ、700系登場までの「つなぎ」的な存在だったと言っちゃえばそれまでだが。


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