科学者・輿　庵次郎(こし　あんじろう)らが研究開発を行なったためコシアニウムと命名された。

熱や衝撃に強く、頑丈であるが、とても合金とは思えないほどの展性をもつ。

チタン合金をベースにイリジウムなどの金属を含ませ強度・剛性をもたせたもの。

それまでのガソリン・ディーゼルエンジンに代わり広く普及した

(ちなみに「こしあんボッツ」の世界ではクルマは生ごみや天ぷら油などを燃料にして走っているのだ)

この画期的な技術はロボット工学の分野でも取り上げられ、ロボットの動力としても広く採用されている。

こしあんボッツがご飯を食べるのはこうした粒子エンジンのお陰にほかならない。

前者は科学・工学の技術が高度に発達している世界であり、後者は所謂「剣と魔法のファンタジー世界」である。

ただし実際のところはどちらの世界でもある程度の科学力があるため、「理学界」「魔法界」というのは便宜的な呼び名に過ぎない。

この魔導エンジンの開発により、魔法界の人々の生活は一層便利になったという。

魔法使いといわれる人間でなくとも魔法を使うことが出来る…と言われているが、実はこれがなかなかの曲者で、

慣れないうちはその取り扱いがけっこー大変なのだ。飛空挺のエンジンなんかにも使われている。

魔導エンジンから魔力を引き出し各部に伝達する際、ケーブルやフレームなどにこの金属が多用されることがある。

また魔動力を伝えるための材質としてだけでなく、その硬さから武器・防具などに使われてきたとされる。

かつては大変貴重なものだったようだが、錬金術の発展とともに量産が可能となり現在に到っている。

コシアニウムとの違いは、コシアニウムが複数の金属を混合した「合金」であるのに対し、

オリハルコンは単一の金属であると言うこと。

「科学技術開拓都市」と銘打っており、町の中心部にはそうした関係の施設がたくさん並ぶ。

その一方で都心部から外れた区域では草原や森林、住宅地などのどかな風景が残り、色々な顔をもつ都市でもあるのだ。

それは言い換えれば両空間にまたがる犯罪といった脅威を生み出したともいえる。これに対処すべく作られた組織が空間警備隊である。

ツブやシロはこのエージェントとして活動している。

「こしあんボッツ」の世界においても大型のロボット兵器が配備されているらしいが…?

ちなみにスネークは以前この軍の特務部隊に所属していた。

「魔法界製こしあんボット」と呼ばれる。どういうわけかこしあんボットとのパーツ交換が可能。

こしあんボットの多くは「機体登録」、つまり便宜上の「住民登録」をされている。届出がないロボットは違法となるため住民登録なしに暮らすことは出来ない。

またこの住民登録の際に苗字を付ける場合が多く、自分で適当に選んだり、ある特定の人物の養子としてその家の苗字をもらったりと様々である。

人格･感情を有し人間同様の生活をしているものは「A」、産業用など専らある特定の目的のためだけに作られたものは「B」、

人間やAカテゴリロボットによって遠隔操作或いは直接操作されるものが「C」と分けられる。つまりこしあんボッツは全員「Aカテゴリ」となる。

人間でいうところの健康診断にあたり、病院などで実施される。検査費用は地方の自治体などが負担するため無料。

この補助額よりも開発費がかさんでしまった場合、その開発費のオーバー分はそのロボット本人が借金として背負うことになるのだ。

この世界ではなんと、人間とロボットが結婚してしまった例もあるくらいだ！

ちなみにトラはシロに惚れてるようだけど、当のシロは嫌がっている様子。アプローチに問題があるぞ、トラよ！